【旅館経営 タテ・ヨコ・ナナメ 195】抜け出す経営への原理原則6 高付加価値化16 佐野洋一


 (10)「やりっ放し」に終わらせない

 補助金にからんでは、どうも改修で施設がきれいになって、それで満足しているケースが少なくないと見受けられる。高付加価値化というからには、それが業績としてついてこなければ意味がない。だから高付加価値化をやったら、「その成果、結果を追いかける」ことを忘れないでいただきたい。

 そこで今回は、高付加価値化の実現度合いを三つのステップで捉えることをご提案する。三つとは、「手応え」↓「成果」↓「展開」である。

 (ⅰ)手応えを知る

 到着時や入浴前後などに行う新しいサービス、バイキングへの新メニューの投入、客室に斬新な家具や機器の配備、はては施設のグレードアップ改修と、高付加価値化には小から大まで、いろんな取り組みがあるが、まず、これらやったことがお客さまに喜ばれているか、価値として認められているか、「手応え」をつかむことだ。いくつかの方法がある。●利用度を測る(何割ぐらいの人が利用しているか)、●アンケートやクチコミのコメントで知る、●現場スタッフから評判を聞く、●じかにお客さまの反応を見、また声を聞く。

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