【日本政府観光局インバウンド最新リポート 108】インドネシアの訪日市場 好調も課題は夏と地方誘客 JNTOジャカルタ事務所 畠中環所長


 インドネシアからの訪日旅行が好調だ。日本・インドネシア間の直行便数は、コロナ前の2019年比でまだ7割程度であるにもかかわらず、2023年は約43万人と、2019年の約41万人を超えて過去最多となった。2024年も1~2月の数値は同月過去最多となるなど好調が続いている。

 2019年に飛んでいた関西・中部便の復便はめどが立っておらず、現在は東京便のみとなっているが、4~5割が経由便利用という当該市場において深刻な影響とはなっていない(2024年4月時点)。シンガポール、香港、マニラ経由が主流であったところ、最近は台北、クアラルンプール、上海経由も増えてくるなど、経由地の多様化が見受けられる。

 海外旅行の情報源としてよく使用されるSNSは、人気順にInstagram、Youtube、TikTokとなっている(2023年JNTO調べ)。特に若い世代ではTikTokが重要な情報源となっており、「富士山が最もよく見えるポイント」「渋谷スカイチケット購入方法」「お土産に喜ばれるお菓子」「人気のコスメ」など、TikTokの情報通りに訪問先や購入商品を決めるという声も多い。

 長い説明文を読むのが苦手なインドネシア人にとって、15秒程度にポイントだけまとめた動画やスライドで構成されたTikTokは非常に使い勝手が良いようだ。インドネシア人によるものだけでなく、英語で発信されたものもよく見られている。TikTokが加減算式アルゴリズムであることにより、今のトレンドに合ったものがおすすめとして表示されることも、最新の情報を求める世代に受けているようである。

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