日本旅行は8月30日、2024年度中間決算を発表した。子会社を含めた連結は売上高が前年同期比8.4%減の970億8400万円、売上総利益(営業収益)が同24.2%減の211億5600万円。純損益が7億900万円の黒字も、前年同期の55億800万円から減少した。
営業損益は3億4700万円、経常損益は8億3900万円のそれぞれ黒字(前年同期は77億9200万円、80億9300万円の各黒字)。
売上高を単体ベースで見ると、国内旅行が前年同期比3.9%減の630億8300万円。国内企画の赤い風船はJRセットプランを中心としたウェブ専用商品の強化に注力したほか、北陸応援割、北陸新幹線の金沢―敦賀間延伸開業に伴う専用商品を強化するも、同3.9%減の375億7900万円。国内団体は同4.5%減の230億400万円。JR券や国内航空券などの単品商品は企業の出張需要の回復などで同0.3%増の24億3500万円と増加した。
海外旅行は同70.3%増の75億4800万円。個人旅行で円安や不安定な国際情勢の影響を受けたが、団体旅行と企業出張などの単品商品で需要が回復した。
国際旅行は同25.9%増の116億4700万円。円安基調や国際航空便の回復を背景に、個人・団体とも需要が急回復する中、状況に応じて取り組みを強化した。
受託事業は同64.7%減の61億1900万円。前年度に扱ったワクチン接種関連事業の反動減により大きく減少した。