エイチ・アイ・エス(HIS)の2022年2月の総取扱高(グループ6社)は、前年同月比1万9143.5%増(前々年同月比94.0%減)の25億2060万円だった。国内旅行が同136.0%増(同64.2%減)の19億7076万円、海外旅行が同173.0%増(同98.4%減)の5億3486万円。訪日旅行は同266.5%増(同99.4%減)の1497万円となった。
国内旅行は、まん延防止等重点措置が18都道府県に拡大したことで、1月に続き需要が鈍化していたが、昨年2月は緊急事態宣言下であり、ワクチン接種が開始されていなかった環境でもあったことから、2倍以上の伸びとなった。
渡航先のトレンドとして、北海道の雪まつり氷のイベントや長崎・ハウステンボスのイルミネーションなど、冬ならではのイベントが送客数増をけん引。また、鉄道ツアーの強化、冬の人気観光地のプラン、食事内容の差別化を図ったことで、新たな顧客層を獲得した。
海外旅行は、水際対策に基づいた帰国後の待機期間や渡航制限の継続もあり、全方面で企画旅行の催行をキャンセル。海外航空券の手配需要の動きがあり前年を上回るも、コロナ禍以前の水準からは大きく下回った。
訪日旅行は、世界各国でオミクロン株の拡大に伴い、外国人新規入国の原則停止が継続されていることで減少している。