JTBが11月25日に発表したグループ会社11社計の9月の旅行取扱額は前年対比5.7%増の1432億6400万円。うち国内旅行は6.8%増の832億3700万円となった。
国内旅行の内訳を見ると団体旅行は30.8%増。台風、地震などの影響を受けた前年の反動で大きく伸びた。一般団体は43.5%増、教育団体は0.6%増だった。
企画商品は2.4%減で、うちブランド「エースJTB」は1.3%減となった。エースの取扱人員は4.7%減で、方面別に見ると、北海道胆振東部地震が起きた前年の反動で北海道が76.2%増、中国四国が11.3%増と前年を上回った。16.9%減の東北、15.0%減の関東、14.1%減の九州などがマイナスだった。
海外旅行は1.5%減の500億5300万円だった。団体旅行が4.5%減、企画商品が2.0%増となった。
国際旅行は45.2%増の99億7400万円だった。訪日外国人向け商品「サンライズツアー」の11月2日付人員ベースでの予約状況は、10月が4.6%減。方面別では北海道が205.6%増、東北が130.8%増、沖縄が67.8%増とそれぞれ大きく伸びた。4~10月累計では1.9%減となっている。
オンライン予約サイト「ジャパニカン」での宿泊人数の都道府県別トップ5は(1)北海道(2)東京都(3)沖縄県(4)京都府(5)山梨県の順となった。昨年1位だった沖縄が3位に後退している。前年比での伸び率が高かったのは、香川県54.1%増、静岡県34.6%増、愛知県31.3%増だった。
2019年度4~9月累計は、総取扱額が1.6%増の8810億8900万円。国内旅行は0.1%減の5151億6900万円、海外旅行が1.6%増の3126億1400万円、国際旅行が17.6%増の533億600万円だった。