エンブレムもPPAPも、みんな商標登録問題を抱える。昨今、商標をおろそかにすれば、グローバル社会の中で世界中から非難を浴びる。そんな現実を日本中が目の当たりにした今、それぞれの業界で実績を積み、一つ一つ丁寧にいるものとは。正しい知識と先見性を踏まえ、ブランド力を磨くなら、すぐにでも手を打たなければならないものが「商標登録」だ。
平野氏は、日本弁理士会所属でファーイースト国際特許事務所の所長弁理士。大阪大学大学院理学研究科博士前記課程終了後、旧財閥系総合メイカー東京本社知的財産部の社内弁理士を経て、2004年4月に独立開業。商標登録信任代理数8年連続、日本国内で5本の指に入る実績を特許事務所として唯一達成した。現在は、特許庁に対する代理業務や商標権などの侵害訴訟の代理業務に対応できる特定侵害訴訟代理業務付記弁理士などに取り組む。
本書は、「35歳で新規に独立開業した社長」に向けて、商標登録の必要性とビジネスの現場で期待されるその大きな可能性について、豊富な事例を紹介しながら解き明かした「商標ビジネス」指南書。起業家を目指す人、起業してしばらくたつが商標登録を後回しにして慌てている人にも役立つことは必至。商標登録を知り、活用を促し、ビジネスの可能性を大きく広げるきっかけとなる一冊だ。
価格は1800円(税別)。254ページ。問い合わせ先はダイヤモンド社TEL03(5205)7076。