1964年東京、1972年札幌、1998年長野と、国内で開催された過去3回の大会を機に、鉄道を中心とした交通インフラがどのように整備され、大会期間中にどのような輸送が行われたのか。都市基盤が発展途上にあった当時、現在とは大きく異なる出来事が次々と起きていたのだった。
松本氏は、フリーランスの鉄道ジャーナリストとして、「鉄道ファン」「旅と鉄道」などへの寄稿、鉄道関連の書籍、ムックの執筆や編著などを行っている。近著に「時刻表が刻んだあの瞬間―JR30年の軌跡」(JTBパブリッシング)、「東京の鉄道名所さんぽ100」(成美堂出版)などがある。
本書は、昭和の東京大会から平成、令和と時代を重ねた今、「あの五輪のときにはこんなことがあったんだ」というエピソードの数々を、当時の貴重な記録をひも解きながら掘り起こす。
価格は800円(税別)。231ページ。問い合わせは、交通新聞社TEL03(6831)6622まで。