
表紙
昨年6月に設立した、JALの調査・研究を担う「JAL航空みらいラボ」が、同社が行う大学講義の資料をもとに、航空ビジネスの現状と課題をまとめた初の著書。
同ラボが大学講義で使用してきた資料をもとに全14章で航空ビジネスの基礎を体系的に解説。世界と日本の航空事情にはじまり、業界の歴史、貨物・旅客業務に加え、コロナ禍で得た教訓と、そこから学んだ事業構造の変化にも触れている。
入門書として、航空業界になじみのない読者にも理解しやすいよう、図表やグラフを多用し、専門用語をかみ砕いてまとめた。JALで働く社員の体験談を「Voice」として紹介し、各章末には理解度を確認できる小テストも設けるなど、読者を飽きさせない工夫も随所に施されている。
航空業界を志す学生や航空ファンはもちろん、旅行業界関係者にとっても、業界の全体像を俯瞰(ふかん)できる1冊。航空ビジネスの「今」を学び直す好機となるだろう。
B5変形判208ページ。定価1980円(税込み)。発行=インプレス。
表紙