初版から4年を経て、大幅な加筆、新章を追加した最新決定版。観光客が集中し、混雑や騒音、地価高騰といったダメージをもたらすオーバーツーリズムを、より深く、現代的な視点からオーバーツーリズムの課題に迫った。「現状、オーバーツーリズムに直面していない地域でもよそ事として看過せず、情報収集や発生を想定したシミュレーションなど真摯(しんし)な対応が望まれる」と著者。
本書では、オーバーツーリズムのさまざまな背景や実態とその対策について筆者の観点を交えながら述べている。旅行者と住民がwin―winになり、地域にダメージでなくメリットをもたらす取り組み、コミュニティベースでリジェネラティブなツーリズムなど国内外の新たな動向を解説しているほか、オーバーツーリズムへの対処方法についても具体的に示されている。
四六判272ページ。定価2640円(税込み)。発売=学芸出版社。