「グリスロ」と略されるグリーンスローモビリティは、「時速20キロメートル未満で、公道を走ることができる4人乗り以上の電動パブリックモビリティ」のこと。ゴルフカートをヒントに生まれたこの小さな電気自動車が、地域の「足」、観光用モビリティ、「まちの顔」として全国で活躍を始めている。
本書では、グリスロを創った考え方や始まった経緯、日本国内の先進的に取り組んでいる事例や社会的背景を余すところなく解説。グリスロに先進的に取り組んでいる地域の15事例を、奮闘記や首長インタビュー、対談、座談などで紹介している。実際に稼働しているさまざまなグリスロのカラー写真も採録し、活用イメージを分かりやすく伝える。
「日本初の小さな低速交通であるグリスロが、どういうモビリティであるのか、どのように地域を変えられるのか、どうすれば変える力を発揮できるのか。ご自身の地域での検討に向けたアイデアやヒントとしてご活用いただければ幸いです」(著者・編者の三重野氏=東京大学公共政策大学院交通・観光政策研究ユニット特任准教授)。
定価は本体2400円(税別)。A5判、204ページ。5月20日発行。問い合わせ先=学芸出版TEL075(343)0811。