2020年11月末に開催された第3回「日中ユースフォーラム」で、ネット上に集まった日中の若者たちが、ポストコロナ時代の国際交流について意見を発表し活発な議論を行った。同書は出席者たちの意見や提言を1冊にまとめた報告書。
同フォーラムは新型コロナの影響を受け、オンラインで開催した。「中国人の日本語作文コンクール」と「忘れられない中国滞在エピソード」コンクールの上位入賞者が討論。日中両国のほか、アメリカ、フランス、カナダ、シンガポールなどから約百人が参加した。
中国の若者からは「コロナ禍の中にあって、両国の青年はネットを通じて交流を続けてきた。ポストコロナ時代はこうしたネット経験を生かし、より多彩な交流を創造すべきだ」との前向きな提言があった。日本の若者からも「今、新たな留学の形として検討されているのがオンライン留学だ。360度VR映像やオンライン会議ツール、SNSなど最先端の技術を使えば、国境を超えた文化・教育交流が増えていく可能性がある」と具体的な意見があった。
同書は、両国の若者たちの考えをより多くの人に共有してもらいたいとの思いで出版された。
発行=日本僑報社。定価は1800円(税別)。