「事業を継続していきたいのであれば、どんな小さな企業でも『社会課題を解決するという社会貢献』を念頭に置かなければならない時代へと変化しているのです」と著者。会社の利益と社会貢献を両立する、中小企業ができるSDGs経営の手法を事例とともに紹介する。
事業を続けるためには、家族と全従業員を、そして、社会や地域を守る義務を一人ひとりの経営者が果たさなければならない。そのための十分条件とも言えるゴールを分かりやすく示してくれているのが「SDGs」だと指摘する。
「中小企業がSDGsに取り組むことが当たり前になる前に、本業と社会貢献を両立するCSV(共通価値の創造)という手法を活用して、自社の持続可能な成長に向けてスタートを切っていただきたい」と提案。CSVのアプローチとして(1)情報提供型(2)この指とまれ型(3)活動家型(4)ブルーオーシャン型(5)脱! しがらみ型―の五つを説明している。
著者の平野芳久氏は中小企業の印刷会社、弘久社の社長。同社は氏のもとで、SDGsが発表される約20年以上前から本業と社会貢献の両立について考え、実践してきたという。
発行は合同フォレスト。四六判並製。定価1500円(税別)。