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新型コロナウイルス感染症の拡大により「食」と「旅」は大きな傷を負ったが、人々が「食とは何か」「旅とは何か」という問いを持つきっかけにもなった。食はわれわれを遠い異国の地にまで引き寄せる力を持っている。
同書では第1部でゲスト側の視点を中心とした「食と旅」について提示。第2部で旅行者を迎え入れるホスト側の視点を中心とした「フードツーリズムと地域・産業」を具体的な事例とともに解説した。
フードツーリズムを「旅行者が訪問地での飲み物を含めた土地に根差す味覚を体験する観光の形態」と定義。「現代のフードツーリズムの楽しみは、昔から変わらない伝統文化である『食』が、生産者やシェフの努力によって、また観光客との出会いによって、新たな『食文化』として創出されていくことにある」と示している。
編著者の中村忠司氏は東京経済大学コミュニケーション学部教授で、日本フードツーリズム学会会長。中村氏を含め、同学会会員9人が執筆した。