日本の観光振興を築くため、民間知事構想を発想し、宮崎県の民間知事として経済界、業界団体、環境・自然保護・開発関係、文化・体育・福祉などの分野で活動し業績を上げた人物として岩切章太郎氏がいる。
富田氏は、北海道旭川市出身。亜細亜大商学部卒業後、ダイニッカに入社。経理部長、秘書室長、常務取締役などを歴任する。その後、亜細亜大経営学部ホスピタリティ専攻非常勤などを経て、現在は日本国際観光学会会員、日本モンゴル協会会員を務める。
本書は、宮崎県の観光を育て上げ「観光宮崎の父」と呼ばれ、宮崎市街自動車(現・宮崎交通)の社長などを務めた岩切章太郎氏の実践観光哲学をまとめたもの。宮崎交通の社内報につづったエッセーや講演録、社史などの資料から編集。自然、人口、人情の美からなる観光事業の基本理念や、観光振興、交通関連の未来を予測した観光展望、宮崎交通における観光事業の歩み、業績などを紹介する。
価格は1667円(税別)。549ページ。問い合わせ先はユーフォーブックスTEL03(5332)6175。