幾多の顔を併せ持ち、見る者によって表情を変えていく「東京」。その場所を観光学の視座から立体的に描き出そうというのがこの本の狙いだ。
「歩く」「まなざす」「集う」の3部構成。第1部「歩く」では、歩くことや移動という側面から見えてくる東京を取り上げた論考を収めた。第2部「まなざす」では、見ることや見られることを通じて顕在化する東京に着目。第3部「集う」では、人間の集合と、そこでの営みが作り出す東京に迫った論考を収めている。
東京の学術的な分析に関心がある人や、大学で観光学を学びたいと考えている受験生、実際に観光学を勉強している大学生らに参考となる一冊。
A5判、250ページ。定価2200円(税別)。
発行=昭和堂TEL075(502)7500。