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表紙
筆者によると、2010年代半ばの地方創生以降、国と自治体が一体となって大都市、特に東京圏からそれ以外の地域への移住を政策的に増やそうと試みる移住促進施策が加速拡大した。しかし現在、移住促進を巡ってはさまざまなトラブルも顕在化しつつある。
「競争や流行にとらわれず、まちに本当に必要な移住者と出会うためには何が重要だろうか」と投げかける。
本書は「フェアで持続可能な移住促進」という視点を軸に据え、移住をめぐる研究結果や統計調査などさまざまなファクトを紹介。30を超えるトピックに分け、行政・事業者・地域が直面する課題や葛藤を乗り越えるアイデアを提示している。
「移住へのキッカケとしてやっぱり重要な観光経験」「移住者=Iターンという構図で失っている層」「コロナ禍が地方移住に与えた3つの影響」など、興味深い項目が並び、移住とは何かが理解できる。
四六版240ページ。定価=税込み2640円。発行・学芸出版社。
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