![](https://i0.wp.com/www.kankokeizai.com/wp-content/uploads/431012.AFP13.jpg?resize=320%2C320&ssl=1)
「いい温泉にはおいしいモノあり」。月刊誌「味の手帖」で連載の温泉と美味をめぐるエッセイを厳選し、文書化した。千カ所以上の温泉を訪ねた著者が、名湯湧く各地で味わった絶品料理や名物の数々、出会った人々との温かな交流がつづられている。
「夏の戦の戦利品『稲庭うどん』(秋田県・湯沢温泉)」や「香川で『うどんタクシー』に乗ってみた(香川県・琴平温泉)」、「とろろんっと、心もほぐれる『嬉野温泉湯どうふ』(佐賀県・嬉野温泉)」など、国内各地の美味や名所、名湯がエピソードとともに各地方別にまとめられている。
番外編として「ビッグなアメリカ(1) 肉の塊がどんときた(アメリカ・コロラド州・グレンウッド・スプリングス)」や「エリザベートゆかりの温泉『ウィンナーシュニッツェル』(オーストリア・バート・イシュル)」など、海外でのエピソードも収録されている。読めば温泉に行っておいしいものが食べたくなる1冊だ。
文庫判240ページ。定価810円(税別)。発売=河出書房新社。