【本だな】現代アートの巨人(レジェンド)たち Pen 6月号


 cccメディアハウスは15日、Pen 6月号「現代アートの巨人(レジェンド)たち」を発売した。 

Pen6月1日号(5月15日発売)Pen6月1日号(5月15日発売)

ラスコーの洞窟壁画の例もあるように、古来人類はなにかを表現し続けてきました。
そのなかに私たちをハッとさせるもの、時代を変革するものがあります。
草間彌生が描いた網、李禹煥が置いた石、宮島達男が光らせた数字、村上隆が描いた花、奈良美智が描いた少女、杉本博司が撮った劇場――。
人々の固まった頭を揺さぶり、未知の考えを示す革命的なアートです。
心を震わせる作品は一人ひとりの孤独なクリエイションの闘いの末に生み出されました。6名の作家のアートは力強く輝き、私たちを勇気づけてくれるかのようです。
6人の芸術家が競演する『STARS展』(森美術館)が夏に予定されています。COVID-19の影響でアートを実際に目にすることが困難な日々が続いていますが、開幕まで、まず、この特集でアートの喜びを味わってください。

【今号の見どころ】

  • 村上 隆 Murakami Takashi

ポップな巨大絵画やフィギュア作品が、芸術を問い直させる。
「スーパーフラット」理念は、生き延びていく。 ── 逢坂恵理子 国立新美術館長
芸術家の宿命を悟り、世界で闘った軌跡。
制作と同じ次元で行う蒐集も、創造の一環。 ── 三木あき子 キュレーター

  • 李 禹煥 Lee Ufan

自らの身体で挑み、無限の広がりを探求し続ける。
瀬戸内海を望んで立つ美術館に、思索の時が流れる。 ── 李禹煥美術館(香川県)
表現を探る厳しい姿勢に、憧れを抱く。 ── 坂本龍一 音楽家

  • 宮島達男 Miyajima Tatsuo

なぜ宮島は、7セグメントの数字を使うか?
輝き変化する1から9は、東洋的な死生観を内包する。
地元民を巻き込み、場の文脈を反映するアートの力。
普遍的なテーマが、国境を超えて心に迫る。 ── 孫啟棟(スンチドン) 上海民生現代美術館 キュレーター
瞬くLEDの光が、人と宇宙の営みを物語る。 ── レイチェル・ケント オーストラリア現代美術館 チーフキュレーター

  • 草間彌生 Kusama Yayoi

無上の愛と平和をたたえて、芸術活動の集大成へ向かう。
永遠性を携える濃密な世界を、4つのキーワードで解説。
人生を伝えて、作品への理解を深めたい。 ── ヘザー・レンズ 映画監督
予約制のミュージアムで、草間ワールドを堪能。 ── 草間彌生美術館(東京都)

  • 奈良美智 Nara Yoshitomo

北の地で見た表現が生まれる瞬間に、創造の根源を知る。
開幕が切望される、「音楽」とともに楽しむLAの展覧会。
親しみやすく、万人をつなぐ人間愛がある。 ── 吉竹美香 キュレーター
奈良が建てたアートの小屋は、森の中で静かに成長していく。 ── N’s YARD(栃木県)

  • 杉本博司 Sugimoto Hiroshi

最新作は『江之浦測候所』を巡る、無声映像詩。 ── 小田原文化財団 江之浦測候所(神奈川県)
長大な時間の流れがあり、深い感動へ導く。 ── 清水 穣 写真評論家

Cover Artwork: © Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

【最新号データ】
Pen 2020年6月1日号「現代アートの巨人たち。」
2020年5月15日(金)発売
紙版 定価:700円(税込)|デジタル版 定価:600円(税込)


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