本書は、著者が30年にわたって培った観光ガイドとしての経験と観光学の知識をもとに、観光ガイドのノウハウを詳しく解説している。
2部構成となっており、第1部では「ガイドの心得と技術」、第2部では「旅を企画するガイド」に焦点を当てて紹介。具体的には、観光ガイドが持つべき心得やスキル、テーマ旅行の企画と案内の流れ、さらに案内資料の作成方法について述べられているほか、観光ガイドの役割やその重要性を説き、観光地の魅力を最大限に引き出すためのプロガイドの育成が必要であることを強調している。
また、日本では観光ガイドの資格試験が存在しないため、誰でも観光ガイドになることができる現状について説明。観光ガイドとしての基礎から実践的な技術までを網羅しており、観光産業におけるガイドの重要性とその展望についても触れている。
観光学を学ぶ学生や、プロの観光ガイドを目指す人にとっての入門書として活用したい1冊。
A5判166ページ。定価3080円(税込み)。発売=晃洋書房。