技術の結集から生まれる日本の鉄道。人々の目は、鉄道会社と車両メーカーにとどまりがちだが、鉄道を取り巻く技術の裾野は限りなく広い。専門分野における世界トップレベルの技術なくしては新幹線、在来線の運行、安全、快適性が機能しないのも事実である。
青木氏は、日本大学生産工学部機械工学科で鉄道車両を学び、卒業研究として1年間、国鉄鉄道技術研究所に通う。卒業後、毎日新聞社に入社し、メディア関連を担当する編集員などを歴任。現在は、日本記者クラブ会員としてフリーランスで執筆活動中。著書に「ゼロ戦から夢の超特急」「箱根の山に挑んだ鉄路」「蒸気機関車の動態保存」などがある。
本書は、筆者が車両関連の部品から、駅、線路に関わる施設など、それぞれの「匠」を極めるメーカーのものづくりの現場を一つ一つ訪ね歩いて感じたことを紹介する。
価格は800円(税別)。239ページ。問い合わせは交通新聞社TEL03(6831)6622。