観光経済新聞社は、日本旅館協会の会員施設などを中心とする旅館・ホテルに対する経営アンケート調査を実施した。98施設の回答を集計した結果、2025年の売り上げ見込みについては、「大きく伸びる」「やや伸びる」の合計が62.5%となった。他方で、人手・人材の過不足の状況については、「非常に不足」「やや不足」の合計が86.6%に上り、経営への影響が「非常に深刻」または「深刻」と回答した施設が78.8%に達した。
人材の状況、「不足」が87%に
この調査は、旅館・ホテルに対して往復アンケートはがきを郵送し、2024年11~12月に回収した。売り上げの動向、人材・人手不足の状況などについて聞いており、回答数は98軒。客室規模別では「1~30室」が25軒、「31~99室」が37軒、「100室以上」が36軒だった。
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コロナ禍からの旅行需要の回復に伴い、近年、人手・人材不足が宿泊業の経営課題になっている。
人手・人材の過不足の状況は、「非常に不足」が24.7%、「やや不足」が61.9%、「充足」が11.3%、「やや過剰」が1.0%、「非常に過剰」が1.0%。
不足しているのは、「正社員」という回答が42.4%、「非正規社員」が7.1%、「両方」が50.6%だった。
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