観光復興へ力強い歩みを
新たな観光創出へ 三つの取り組みに挑戦
東日本大震災から10年を迎えます。この間、全国の皆さまから温かいご支援をいただき、心から感謝を申し上げます。
震災直後、大きく落ち込んだ福島県の観光入込客数は、おおむね震災前の水準まで回復してきましたが、原発事故による風評が根強く残っており、教育旅行の宿泊者数は震災前の7割程度となっています。
さらに、新型コロナウイルス感染症により、県内の観光業は再び大きな打撃を受けております。
こうした中、県では、県民限定の宿泊割引支援等を通じて、需要の下支えを行うとともに、観光事業者の皆さまとともに、新たな観光を創出する三つの取り組みに挑戦しています。
一つ目は、震災と原発事故を経験した福島ならではの新しい教育旅行プログラムである「ホープツーリズム」です。昨年開館した東日本大震災・原子力災害伝承館などを活用し、震災の教訓を学び、語り継ぐことで風化を防ぐとともに、多くの方々にご活用いただけるようプログラムを構築しています。
二つ目は、働きながら休暇を楽しむ「ワーケーション」です。その聖地となるよう、本県の豊かな自然や温泉、食などの観光資源を活用した誘客に取り組んでいます。
三つ目は、美容・健康等をテーマに、日本酒や味噌(みそ)・醤油(しょうゆ)など、県産発酵食品と温泉地を結び付けた「発酵ツーリズム」です。
癒やしを求める多くの方々のニーズに応えられるよう取り組みを進めてまいります。
4月からは、東北デスティネーションキャンペーン(DC)も始まる予定であり、多くの皆さまのご来県を心からお待ちしています。
県内の観光地や施設においては、感染防止対策を徹底し、「新しい生活様式」での観光を実り多いものとしていただけるよう、一丸となって取り組んでおりますので、ぜひ福島に来て、福島の今を体感して下さい。