【特集】沖縄で「ツーリズムEXPOジャパン」初開催 


沖縄県内から多数の組織が出展

2万4147人が来場

 日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)は10月29日~11月1日、「ツーリズムEXPOジャパン 旅の祭典in沖縄」(TEJ沖縄)を沖縄コンベンションセンター(沖縄県宜野湾市)で開催した。7回目となる今年のテーマは「旅のチカラで日本を元気に!」。世界30の国と地域、285の企業、団体が出展した。会期中(10月29、30日は業界日、10月31日、11月1日は一般日)には2万4174人(業界日4635人、一般日1万9539人)が来場した。

主催者会見は密対策を行い実施

各国の要人がフォーラムに参加

首里城イベントには玉城知事が参加

沖縄県内から多数の組織が出展

テーマ別シンポジウムの様子

 展示会は、沖縄コンベンションセンターのほか、隣接する宜野湾市立多目的運動場で開催。国内28道府県、海外30カ国、地域から285の企業、団体(海外44、国内84、沖縄134、その他23)が出展した。

 開会式を前に行われた主催者会見ではJATAの坂巻伸昭会長が「人が動く、集まる力は非常に大きなものがあり、旅の力で世界を元気にしなければならない。ニューノーマル時代の新しい観光モデルを目指す」と述べた。

 TEJ実行委員会の髙橋広行委員長はTEJ沖縄を「新たなMICEのモデル」化とすることを強調。開催のポイントとして、リアルとオンラインを組み合わせたハイブリッドな商談会や完全事前予約制、広域分散型の採用、キャッシュレス決済の導入などを挙げた。

 開会式では菅義偉首相、赤羽一嘉国交相のメッセージを披露。菅首相は「世界の観光産業は新型コロナの影響を受けている。豊富な観光資源は変わることはない。これを乗り越え、日本の津々浦々を訪れることで日本が元気となり、観光需要の回復につながる」とTEJ沖縄を契機とした観光需要回復への期待を寄せた。赤羽国交相は「国内の回復に向け、観光需要喚起策としてGo Toトラベルキャンペーンを開始し、安全安心の旅のスタイルに向けた挑戦をしている。今後は公衆衛生レベルの高さが大きなポイントとなる。ポストコロナに向けて滞在コンテンツの開発、商品造成などに取り組んでもらいたい」と激励した。

 初日には開会式のほか、スペイン、タイ、メキシコなど世界各国の大使が集まり、「コロナ感染を乗り越え、強靭(きょうじん)で持続可能な観光成長を目指す」をテーマに議論する「インターナショナル・ツーリズム・フォーラム」を開催。今後の海外旅行の再開に向けてJTBの山北栄二郎社長は「日本人の心理的な側面をクリアできれば外国への旅行は再開するはずだ。また、旅になじんでもらうことも大事。ビジネスでの往来が始まれば娯楽での旅行も増えてくるだろう。併せて活動をコントロールしやすいグループ旅行でトライアルをしながら例を積み上げることも必要だ」と話した。

 このほか、インバウンドセミナー、沖縄文化に触れる交流事業「OKINAWA NIGHT」、首里城レセプション、首里城復興支援金贈呈式などが開催された。OKINAWA NIGHTに出席した沖縄県の玉城デニー知事は「感染防止対策、新しい生活様式への対応を示すとともに、観光需要の復活を目指す。沖縄の魅力を存分に発信し、大勢の観光客を迎えたい」と観光のV字回復への意欲を示した。

 2日目には、ダークスカイツーリズム(星空観光)やアドベンチャーツーリズム、DX(デジタルトランスフォーメーション)をテーマにした「テーマ別シンポジウム」のほか、「第7回世界遺産サミット」、観光教育や危機管理などを題材にしたセミナーが実施された。世界遺産サミットでは(1)世界遺産の保全について~日々の管理と防災の視点から~(2)世界遺産の次世代への継承に向けた取り組み~文化的価値と観光資源価値の共存~(3)世界遺産×IT~世界遺産の新たな魅力の創造~―をテーマにした分科会などが行われた。

 このほか、同時イベントとして「リゾテックオキナワ」「JNTOインバウンドセミナーin沖縄」「おきなわフードフェスタ」「沖縄国際映画祭2021プレイベント 島ぜんぶでお~きな映画上映会」などが開かれた。

 来場者からは「沖縄で久しぶりに開催される大きなイベント。いろいろな観光地が紹介されていてワクワクした」「知らない地元・沖縄の魅力を発見できた」などの声が上がった。

 来年1月7~9日には、東京ビッグサイト西展示棟(東京都江東区)で「ツーリズムEXPOジャパン TEJ東京商談会/トラベルフェスタ」を開催する予定。

人気を集めた泡盛ブース

世界遺産サミット開催

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