「萩城下町」唯一の旅館
山口県萩市の「萩城三の丸 北門屋敷」は、世界遺産「萩城下町」の中にある唯一の旅館だ。萩城から程近い、かつて城を守る重臣たちが居を構えた萩城三の丸の毛利一門・吉敷毛利家屋敷跡にある。藩政時代からほとんど変わらない町割りと、当時の面影を色濃く残した武家屋敷群。江戸時代の息づかいをそのまま感じられる。
同館は皇室御用達でもあり、平成5年7月、皇太子殿下と雅子さまが6月のご成婚後、お2人で初めてお泊まりになった旅館という。宿泊されたのは貴賓室「桂月」。皇族方が萩に来られる際は、この部屋が利用されている。
武家屋敷を思わせる表門をくぐると、周囲とは趣が異なる洋風のガーデンが広がる。「萩の先人たちが和の精神をもって洋を学んだように、旅館という日本のおもてなしの心をもって、ロマンチックな洋の優雅さや華やかさを取り入れた」。
フグ、アマダイ、見蘭牛、長萩和牛、むつみ豚など地元のブランド食、心と体を癒やす天然の「はぎ温泉」も味わいたい。
▽山口県萩市堀内210。TEL0838(22)7521。http://www.hokumon.co.jp/
武家屋敷を思わせる表門
【公式】萩城三の丸 北門屋敷
※本特集記事は、観光経済新聞4月27日号(新天皇陛下の御即位前)に掲載したものです。