Google Analytics(GA、グーグル・アナリティクス)のユニバーサルアナリティクスについて、3月16日、グーグルから正式にサポートを終了すると発表があった。
主なポイントは、(1)ユニバーサルアナリティクス無償版は2023年7月1日、有償版は23年10月1日に終了となる(2)ユニバーサルアナリティクスとGA4にはデータの互換性はなく、過去にさかのぼってデータを取得することはできない(3)GA4は発展途上にあり、仕様が予告なく変わることがある(4)データ保全のために継続的に計測設定の対応をする必要がある(5)GA4のデータを用いて分析やレポーティングを行う場合、現状ではBIツールとの連携をほぼ前提とした設計となっている。
ユニバーサルアナリティクスはセッションやPVベースの計測思想であるのに対し、GA4はユーザーとイベントをベースとした計測思想のため、理解に時間がかかる。猶予は1年以上あるが、デジタルマーケティングの対応においては、今からGA4の計測設定に取り組むことをお勧めする。
弊社のデジタルマーケティングコンサルの契約をいただいている施設では、GA4計測は標準設定として、準備してきた。
GA4はレポート画面の見た目が大きく変わっている。直感的にさまざまな操作やグラフの作成ができるようになった。
計測ポリシーの変更により、ウェブサイトに訪れたユーザーの行動をより詳細に分析できる。例えば、YouTube(ユーチューブ)と連携することで、ユーチューブの動画ビュー経由のコンバージョンも計測可能になる。旧GAではアプリ経由のユーザーはウェブサイト経由で訪れたユーザーと異なるユーザーとして計測されていたが、新たなデータストリームという概念が追加され、ウェブサイト、アプリのデータを集客できるようになった。
自社サイトを正しく分析し、お客さまの行動を把握することで、宿泊予約の増加につなげる施策を検討、実行し、PDCAを回す。デジタルマーケティングの取り組みはどんどん進化していく。この流れに乗り遅れないように早急に対応し、まずはGA4に慣れること。そして、デジタルマーケティング戦略の肝として、直販を増やす取り組みを推進していただきたい。
設定関連についての問い合わせは、info@collely-at.comまで、ご連絡ください。
(コレリーアンドアトラクト代表取締役)