【私の視点 観光羅針盤 421】宿泊税導入のトレンド 吉田博詞


 総務省が、北海道ニセコ町における宿泊税を最大2千円とすることに同意したという報道がなされた。ニセコ町議会が2023年12月に可決し、総務省と協議していたものだ。自治体が条例で新税をつくる「法定外税」にあたり、総務相の同意が必要だった中で、今年11月から導入されることになる。

 先行する隣町の倶知安町では、宿泊料金の2%の税率を課しており、2022年度では約2.4億円の収入を得ている。北海道内では札幌市、函館市、小樽市等10以上の市町村および道庁も検討しており、拡大が見込まれている。

 宿泊税は2002年に全国で初めて東京都の導入から始まり、現在は100~200円が徴収されている。その後、2017年以降には大阪府で100~300円、京都市で200~千円、金沢市で200~500円、福岡市で150~450円、長崎市で100~500円といった金額で導入されている。

 視点を変えて世界の宿泊税をみてみたい。

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