【脱炭素でスマートな旅館 12】無駄の発見は漏水から 国際観光施設協会 エコ小委員会


 無駄の発見のスタートは漏水からです。休館日に半日ほど全ての水の使用を止め、受水槽への補給バルブも閉めて、高架水槽の水位を測ります。水位計がない場合はふたを開けてメジャーで直接計測し時刻と共に記録します。30分から1時間おきに水位と時刻を記録します。水位が下がれば漏水の可能性があり、減った量を掛かった時間で割り1分当たりの漏水量を算出します。

 建物内部で水や給湯が漏れるとすぐに分かるので、地中からの漏水が多いです。運用しているときに無駄に使っていることもあり、下記のグラフはある旅館で常時5立方メートルの水が流れ、その使い道が分からない例です。

 浴槽から漏湯も多いです。浴槽に湯縁まで湯を張り、循環、温泉、給湯、水の補給を全て止めます。メジャーで水面の位置を測り、30分から1時間おきに水位の変化を計測します。湯が漏れていれば水位が下がりますが、湯縁のすぐ下で止まれば防水と湯縁のすき間からの漏れが原因と思われ、岩風呂ではよくあります。湯縁から下の位置で止まれば循環など配管周りが怪しいです。底まで漏れれば排水管回りが疑われます。

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