【脱炭素でスマートな旅館 26】「エコ・小」の進化は持続可能性を支える 国際観光施設協会 エコ小委員会


 「エコ・小」活動は2010年から始まり、今年で14年になります。小さなエネルギーでエコロジカルに宿泊施設を運用する取り組みがエコ・小です。この活動は3段階で進めます。第1段階は無駄を見つけてなくす。第2段階は各職場の意識を高め、毎日使用量を計測し、利用者数との効率化を工夫する。そして、第3段階は自然の力を利用し断熱や風通しを考え、土地の生活文化を取り入れる。この考え方は14年前から変わっていません。

 第1段階は大きな省エネ効果をもたらしますが、エコ・小は第2、第3段階に進むことが目標で、それが単なる省エネと大きく違うところです。施設を「エコ・小」へ進化して、それにより地域の美しい自然環境を保全し、地域の生活文化や誇りを育むことを目標としています。

 その活動の中で利用客1人当たりの使用エネルギーをCO2排出量に換算して評価しています。活動の性質上設備関係の話題が多いのですが、私の専門は建築設計でキャリアは今年で50年になります。キャリア50年の中ではクライアントの経営者は親から子へそして孫へと代替わりをしていますが、建物は増築や改修を重ねながら使い続けられています。私が耐震診断と耐震補強に力を入れているのは若いころの建物が旧耐震になったこともありますが、耐震補強することが持続可能性を高めると強く思うからです。

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