6月分から家庭向けの低圧電気料金が値上がりしました。値上げ幅は電力会社によって違い、東京電力の平均15.9%から北陸電力の平均39.7%までと幅が大きいです。電気料金は、アンペア数に応じた「基本料金」に加え、毎月の使用量に応じた「電力量料金」や「再エネ賦課金」と火力発電の燃料価格の変動分を毎月調整する「燃料費調整」が加わります。また地域により、契約条件により価格が違うため1kwhの単価が分かりにくいです。A重油はタンクローリーで入れるかで差が出ますが、電気のように大きなバラツキはありません。
ここ10年ほどの電気1kwh当たりの単価推移を調べてみましたが、具体的なデータに行きつきませんでした。2013年に環境省の節電・CO2削減モデル事業で全国の旅館10件で活動をした時の資料にエネルギー使用量とその金額に記載がありました。それから6施設について光熱費の使用量と金額から単価を算出したのが下記の表です。それによると、2012年の1kwh当たりの単価は12.1円から21.1円で単純平均16.6円になっています。2012年と言えば、東日本大震災の1年後で、震災前と比べ電気料金が2割程度上がっている時期に当たります。ちなみに円価格は1ドル80円でした。
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