汚れの残存を見える化
キッコーマンバイオケミファは、ATPふき取り検査(A3法)の測定器「ルミテスターSmart」と検査試薬「ルシパックA3」を販売している。
HACCP制度化において、ルミテスター&ルシパックは、厨房や設備機器の衛生管理ツールとして企業の衛生管理担当者の間ではよく知られた製品である。同製品は皮脂、食品残渣(ざんさ)、細菌などを含む有機物由来の汚れを、その場ですぐに数値化、記録ができるため、浴場の衛生管理でもその活用が広がっている。
昨今、公衆浴場、旅館ホテル業で、レジオネラ属菌の特徴を理解し、清掃、消毒などの予防策を実施していくことが求められている。高齢者、新生児、免疫力が低下している人にとっては感染を引き起こす可能性のある細菌である。浴場では、ヒト由来の老廃物などがアメーバの餌となり、その増殖とともに寄生したレジオネラ属菌も増殖する。予防のためには、浴槽、洗い場だけでなく追い炊き配管も含めた環境をいかに清潔な状態に維持するかが肝要となる。
ATPふき取り検査(A3法)は、浴室環境のバイオフィルムや皮脂・有機物汚れの残存を、数値化、見える化することで、清潔な環境維持に活用することができる。測定時間はわずか10秒。専用綿棒で汚れやすい場所を拭き取り、または浴槽水に漬し、試薬と反応させて測定するだけ。「ルミテスターSmart」は専用アプリとの連動により、結果をスマートフォン、パソコンなどで管理ができる。
厚生労働省による「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」の中でもATPふき取り検査は紹介されている。現場で取り組むための衛生管理ツールとして検討してみてはどうだろうか。
浴室環境の汚れを数値化できるATPふき取り検査(A3法)
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