マーケ、経営戦略も学習
「観光オンリーではなく、マーケティングも経営戦略も学ぶ」。渡辺康洋教授はこう強調する。桜美林大学の観光教育では、幅広く、バランスよくビジネス全般を学ぶことができる。
同大のビジネスマネジメント学群は、「観光・ホスピタリティ・エンターテイメントビジネス」「流通・マーケティングビジネス」「国際・金融ビジネス」「ICTビジネス」のビジネス系プログラムと、「経営戦略・管理」「会計・財務」「経済・法律」「情報・環境」のマネジメント系プログラムの双方の知識、技能を修得できるようになっている。
観光・ホスピタリティ・エンターテイメントビジネスプログラムの教授陣には旅行会社、ホテル、航空会社など観光業界出身の専門家がそろう。近畿日本ツーリスト出身の渡辺教授は、一昨年から開始した英語による観光学の授業も担当。「留学生から英語で質問が出ると、日本人学生も刺激を受け、授業が活性化してくる」という。観光産業界とのパイプを生かしたインターンシップや、国内・海外の研修授業も充実。当然、毎年多数の卒業生が大手旅行会社、大手ホテル、航空会社、鉄道会社などの観光業界に就職している。
同大キャンパスは東京都町田市にあるが、ビジネスマネジメント学群(約2千人)は、2019年4月、新設する新宿キャンパス(新宿区百人町)へ移転する。同学群では毎年半数近くの学生が観光を専攻する。新キャンパスの研修ホールには、接客サービス・ビジネスマナー研修で使用する「旅行会社カウンター」「航空機客室座席モックアップ」や、地方物産・企業などの展示・講演プロデュース研修を行う「展示ブース」の設置を予定している。