
大覚寺(京都市右京区)
京都市と市観光協会は混雑しない嵯峨嵐山を目指し、今春の観光シーズンはデジタルマップを使ったスタンプラリーを実施する。「嵯峨エリアへの誘導を行うことで、混雑(オーバーツーリズム)緩和を図る」と意気込む。
昨年秋、デジタルマップ「嵯峨嵐山周遊ガイド」を作成し、嵐山など定番のルートやスポットに集中しがちな観光客を嵯峨エリアに向かわせるよう取り組んだ。
今春(4月1日~5月6日)は、スマートフォンのGPS機能をオンにし、デジタルマップに掲載されている5寺院(大覚寺、清涼寺、常寂光寺・二尊院、祇王寺、あだし野念仏寺)のうち2寺院のスタンプを集めると、特製グッズがもらえる。
例えば、大覚寺では「塗香(ずこう)」(香水などを粉末状に砕いたもので、身を清めるのに使う)、常寂光寺では「限定御朱印(書き置き)」、二尊院では「オリジナル栞(しおり)」など。あだし野念仏寺は先着500人、他の4寺院は同100人となっている。
また、デジタルマップでは国際日本文化研究センター教授・磯田道史さんが嵯峨の魅力を紹介する動画を配信するほか、ライブカメラによるリアルタイムな混雑状況も見ることができる。
大覚寺(京都市右京区)