博多湾と玄界灘の二つの海に囲まれた砂州状の地形「海の中道」に位置する国営海の中道海浜公園(福岡市)では、30品種約2千株のアジサイが見頃を迎えている。園内の「あじさいの小径(こみち)」では、松原の中に静かにたたずむ様子が見られるほか、「フラワーミュージアム」では明るい水辺を彩る光景が楽しめる新しい取り組みも行われた。
国営海の中道海浜公園は、東西約6キロメートル、面積約350ヘクタールの広大な敷地で、園内では四季折々の花の鑑賞を楽しめる。アジサイも多数の品種が繁茂しており、あじさいの小径では、最も開花が早い「ホワイトダイヤモンド」を、フラワーミュージアムでは、白くて清楚な姿が人気の「アナベル」、昨年園内に登場した「霧島の恵」などが鑑賞できる。
今年は園内初の試みとして、22日・23日にアジサイの切り花を水面に浮かべる「フローティングフラワー」もフラワーミュージアムで実施。新しい隠れフォトスポットとして来園者を魅了した。海の中道海浜公園のアジサイは、7月上旬まで鑑賞を楽しむことができる。
福岡県久留米市の龍護山千光寺では、今月1日から30日まで「あじさい祭り」を開催している。龍護山千光寺は、建久3年(1192年)に開山した由緒ある寺院。広大な園内には約7千株のアジサイが咲き誇り、地元では「あじさい寺」として親しまれている。
「あじさい祭り」の開催期間中の入園料は、高校生以上が300円、小中学生は無料。開催時間は朝8時から夕方6時まで。交通アクセスは、JR鹿児島本線・西鉄天神大牟田線の久留米駅から西鉄バスに乗車し、「山本コミュニティセンター前」または「柳坂」バス停で下車後、徒歩約10分。駐車場も90台分が用意されているため、自家用車でのアクセスも可能だ。
園内で最も早く開花する「ホワイトダイヤモンド」
初の展示となったフローティングフラワー