茨城県はこのほど、インバウンドの誘客促進に向け、大手旅行予約サイトKlook(クルック)と覚書を交わした。県が海外の大手旅行予約サイトと連携協定を結ぶのは初めて。
県庁(水戸市)での締結式には、大井川和彦知事とクルック日本法人の増田航ゼネラルマネージャーが出席し、覚書に署名した。
連携事項には、(1)誘客に向けたプラットフォームの構築(2)観光コンテンツのDX推進(3)プロモーションを通じた海外販売および誘客促進―などが盛り込まれた。これを受け、4月23日には県内の観光事業者などを対象にOTA活用に関するセミナーを開催する。
大井川知事は、締結はインバウンド誘客を進める上で大きな弾みになるとし、「ゴールデンルートに飽き足らない外国人旅行者に向け、ゆとりを持って楽しめる茨城での日本の原風景体験をクルックと協力して売り込んでいけば、県経済にとっても大きな意義がある」とコメント。
また、増田マネージャーは「強みのデジタルマーケティングを通じて茨城の魅力を世界に発信、宿泊・体験商品とJRを含む交通商品をセットで提供することで、都市圏からの誘客や周遊促進に貢献したい」と述べた。
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