G7広島サミットの成功を生かそうと、広島サミット県民会議のもと、PR事務局が広島県の観光情報を発信している。今回はそうした情報の中から、「SNSで話題の『映えスポット』を巡る」と題したお薦め観光スポットを紹介する。
(1)三高山砲台「瀬戸内海の美しい眺望&天空の要塞」
江田島市北西部に位置する三高山(標高401・8メートル)の山頂には、明治時代に建築された砲台跡が保存されている。日露戦争の開戦を前に、広島市をバルチック艦隊から守るために考案され、明治34年に完成した。日本土木遺産にも認定されている。こけむした景観がジブリ映画の世界をほうふつさせると話題になっている。
(2)たけはら町並み保存地区「江戸時代へタイムスリップしたような町並みを散歩」
竹原市竹原地区の町並みは、「安芸の小京都」と呼ばれ、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。製塩地として発展した江戸時代をしのばせる重厚な家々や、高い壁、長屋門の格子、漆喰壁が見られる。人気アニメ「たまゆら」の舞台で、登場する町並みを探しに多くのファンが訪れている。
(3)筆影山・竜王山「瀬戸内海の多島美はここからの眺めが一番」
三原市の筆影山(311メートル)山頂と竜王山(445メートル)の展望台から眺める大小の島々の景観は、瀬戸内海随一と評され、1950年に瀬戸内海国立公園の一部に指定された。晴れた日には竜王山展望台から四国山地が遠望でき、しまなみ海道の10橋のうち七つの橋が見られる。冬には海霧を見ることができる。
(4)雪月風花 福智院「こころを癒やすお茶と食。地域の人と食材がつなぐ至福のとき」
世羅町の史跡、今高野山の参道にたたずむ日本茶カフェ「雪月風花 福智院」。建物は、江戸時代に建てられた宿坊を修繕して利用している。広島在来茶をはじめ、地域の食材を使った甘味や精進料理などを提供している。
(5)帝釈峡・雄橋「神秘的な雰囲気が漂う巨大な天然の橋」
国定公園・帝釈峡は、庄原市と神石高原町にまたがる峡谷。北部の上帝釈エリアには、浸食作用で岩盤の下部が貫通して形成された石灰岩の天然アーチ橋「雄橋」(おんばし)がある。全長90メートル、幅18メートル、厚さ24メートル、川底からの高さ40メートル。橋を架けたのは、神様とも、鬼ともいわれている。
けはら町並み保存地区(写真提供=一般社団法人広島県観光連盟)