観光庁の宿泊旅行統計調査の第2次速報値で、2024年5月の全国の宿泊施設における延べ宿泊者数は5390万人泊で、23年同月比5.0%増、コロナ前の19年同月比4.9%増となった。地域別では、23年同月比で25都府県がプラス。一方で19年同月比は19年にゴールデンウイーク(GW)10連休があった影響もあり、34県がマイナスとなった。外国人延べ宿泊者数は大都市圏を中心にコロナ前を大幅に上回った。
19年同月比がプラスだったのは、北海道、茨城、栃木、東京、神奈川、石川、岐阜、愛知、京都、大阪、兵庫、広島、福岡の13都道府県だけ。訪日外国人の増加などで東京都が41.5%増。石川県も19.4%増と2桁の伸び率だが、能登半島地震に伴う復興関係者の宿泊、旅行費補助「北陸応援割」が影響した可能性がある。他方で、34県は19年同月の水準を下回った。
全体のうち日本人延べ宿泊者数は4034万人泊で、23年同月比4.7%減、19年同月比3.2%減だった。地域別では、23年同月比は31都道府県がマイナス、19年同月比は36府県がマイナスだった。
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