【観光庁速報値】2024年延べ宿泊者数、過去最高の6.5億人泊 訪日客は大都市に集中、地方も増加


東京都と京都府は初めて外国人が日本人上回る

 観光庁の宿泊旅行統計調査の速報値で、2024年の全国の宿泊施設における延べ宿泊者数は6億5028万人泊となった。19年比で9.1%増、23年比で5.3%増となり、統計上、比較可能な2010年以降で過去最高を記録した。外国人延べ宿泊者数が19年比41.5%増、23年比38.9%増の1億6360万人泊で過去最高。三大都市圏の外国人延べ宿泊者数は19年比で5割以上伸び、東京都と京都府では、年間値として外国人延べ宿泊者数が日本人延べ宿泊者数を初めて上回った。三大都市圏を除く地方部の外国人延べ宿泊者数は、構成比が全体の約3割にとどまるが、過去最高の5千万人泊となった。

 延べ宿泊者数全体は2年連続で過去最高を更新した。訪日客数が過去最高の年間3687万人を記録する中、外国人延べ宿泊者数は23年の1億1775万人泊を約4600万人泊も上回って最高値を更新。一方の日本人延べ宿泊者数は19年比1.3%増、23年比2.6%減の4億8668万人泊で、23年に次ぐ過去2番目の実績だった。延べ宿泊者全体に占める外国人宿泊者の割合は25.2%に達し、過去最高となった。

 延べ宿泊者数全体を都道府県別に見ると、東京都が1億1098万人泊で最も多く、次いで大阪府が5646万人泊、北海道が4202万人泊と。19年比では、東京都が40.5%増と最も高い伸び率を示し、石川県が29.0%増と続いた。石川県は外国人も増えているが、日本人の宿泊には能登半島地震に伴う2次避難者が含まれている可能性がある。一方で福島県が20.8%減、秋田県と佐賀県が18.2%減、宮崎県が17.0%減。地域による状況の差が大きくなっている。

 外国人延べ宿泊者数は、三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)が1億1360万人泊となり、コロナ前の19年比で56.5%の増加となった。地方部(三大都市圏以外)は、19年比16.0%増の5千万人泊で過去最高を記録した。

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