日本法人設立10周年を迎えたブッキング・ドットコムのオセアニア・北アジア地区統括ディレクター、アダム・ブラウンステイン氏に、「事前カード決済」「ラグビーワールドカップ、2020東京オリンピック・パラリンピック」の2点について話を聞いた。
――ブッキング・ドットコムは、現地決済のため、宿泊施設によってはノーショウが悩みの種となっている。その対応策として一部の宿泊施設で事前カード決済を開始しているというが、本当か。
「実施軒数・エリアは明かせないが、一部の宿泊施設にご協力いただき、昨年初めからテストマーケティングとして始めている。ノーショウをはじめとするキャンセル率が減ることが実証された。日本だけでなく、グローバルレベルで『オンラインカード決済』を近々導入する予定だ」
――本社をオランダ・アムステルダムに置くブッキング・ドットコムは、アジア圏からよりも欧米圏からのインバウンド誘客に強い。今年のラグビーワールドカップ、来年の東京オリパラで、日本への特別なキャンペーンを行う予定はあるか。
「ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、イングランドなどのラグビー強豪国には、もともとブッキング・ドットコムのユーザーも多い。優勝候補と言われているニュージーランドの試合を初戦から決勝まで観戦する人は約1カ月間、日本に滞在することになるだろう」
「現在、特別なキャンペーンは行っていないが、『マップ機能』が好評だ。試合が開催されるスタジアム名を入力すると周辺宿泊施設が表示されるため、最寄りの宿泊先を簡単に探すことができる」
【江口英一】
アダム・ブラウンステイン氏