2024年度版「観光白書」が公表された。2023年の日本国内における旅行消費額は、日本人の国内旅行、海外旅行(国内消費分)と、外国人の訪日旅行の合計で28.1兆円となった。コロナ禍からの旅行需要の回復、物価の高騰などを背景に、統計上、比較可能な2010年以降で最高額となった。
観光庁の「旅行・観光消費動向調査」と「訪日外国人消費動向調査」による確定値。
日本国内での旅行消費額は、日本人、外国人いずれの消費も好調だった19年に27.9兆円と最高値を記録したが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、20年が11.0兆円、21年が9.4兆円に落ち込んだ。22年に18.7兆円に上向くと、23年には急速に旅行需要が回復し、物価高騰などの影響も受けて消費額が伸びた。
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