【観光立国・その夢と現実 43】旅館創業者の精神性(1) 小原健史


 本コラムは、第1回目から前回まで、旅館ホテル業界のさまざまな課題や活動内容を主として記載してきた。

 今回から、少し趣を変えてみたい。その内容は、太平洋戦争に敗れて、日本中が焼け野原状態で国民の全てが精神的にも経済的にも“無”になった状態の中において「負けたままではいかん!」とか「皆がどん底の今がチャンスだ!」とばかりに徒手空拳で立ち上がり、新たな事業活動や政治活動を行った人たちが全国各地にいた。

 その中の1人に佐賀県藤津郡嬉野町に〔小原嘉登次:コハラカトジ〕という人物がいた、私の父である。

 本紙の社会性の中で、父のことを記載するのは公私混同の極みであり、せんえつかつ恐縮であるが、戦後の高度経済成長を各地で支えた”ボス”的な人物が確かにいて、その人物はいかに身を粉にして働いたか! その精神性と行動力はどのようなものだったかを知ってほしい。特に旅館業界の青年部や中堅・若手の方々にぜひ読んでいただきたい。そのような思いで記載するので、ご理解とお許しを願いたい。

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