
五十嵐氏
観光経済新聞社は3日、観光業界の識者を招いてのオンラインセミナー「観光経済新聞チャンネル」の第33回配信を行った。オンラインスナック横丁文化、スナック女子代表の五十嵐真由子氏が、「地域の夜間経済に新たな価値を!日本のスナック文化を活用したナイトタイムエコノミー活性化の秘訣」をテーマに講演した。
五十嵐氏は、全国に約10万軒あるスナックを「地域に根差した観光資源」と位置付け、夜間の観光コンテンツ拡充に課題を抱える地域にとって、有効な手段になり得ると強調。特に、五十嵐氏が展開する外国人観光客やZ世代を対象とした「スナックツアー」は、地域住民との交流ができる体験として高評価を得ているという。
ツアーには研修を修了した「スナックガイド」が同行し、多言語対応や文化紹介、マナーの橋渡しを担う。五十嵐氏は水戸市や神戸市での成功事例を紹介し、複数のスナックを巡る仕組みが地域の回遊性向上や夜間の滞在時間活用に寄与することを示した。
また、「スナックのママのコミュニケーション能力にこそ価値がある」と述べ、それが高付加価値化につながると説明。ラグジュアリーホテルと連携し富裕層向けにプラン展開しているほか、バス会社と連携した「移動型スナック」、社内交流促進を目的とした「オフィススナック」など、企業連携による展開も進んでいることも明かした。
五十嵐氏