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宿泊施設の料金設定について解説する青木氏(左)と平川氏(右)
観光経済新聞社は4日、観光業界の識者を招いてのオンラインセミナー「観光経済新聞チャンネル」の第17回配信を行った。アルファコンサルティング代表取締役の青木康弘氏、ベースアップ代表取締役の平川哲也氏の2氏が、「旅館・ホテルの価格アップのための実践的手法」をテーマに講演した。
平川氏は、宿泊施設の料金設定の考え方と運営体制について解説。「料金コントロールは手動で行うため、属人的になりやすい。誰が操作しても安定したパフォーマンスを出せるよう、ルールを確立させることが重要」と料金設計の重要性を強調。その上で、「料金ランクは、差額ではなく差率を意識。高くても10%までにとどめるのが良い」「担当者は実行役2人以上、サポート役をつけるなど、離職に左右されない配置が必要」などとアドバイスした。
青木氏は、宿泊施設や観光地における二重価格の導入法について紹介。メタサーチの普及による価格の見える化や、SNSでの拡散リスクを伝えた上で、「宿は料理やアクティビティなどオプションをつけた外国人観光客向けの宿泊プランを造成してアップセルを図るほか、観光地では国内客に割り引きを設定するなどの手段が有効」と具体策を伝えた。