新年あけましておめでとうございます。今年も国際観光日本レストラン協会をよろしくお願いいたします。
レストランの語源はフランス語の「restauer」であるといわれています。その意味するところは、
・~を復元する、修復する
・~を復活させる、立て直す
・(体の)機能を正常に戻す
・~に食物を振る舞う、ごちそうする
・~の体力を回復させる
などですが、18世紀になってスープや煮込み料理を提供する店が出没し、「回復させる場所」から「食事を提供する店」=「restaurant」に変遷していきました。当時のフランスはギルド(職業別組合)の力が強く、「restaurant」の名称を名乗るにあたって裁判沙汰にもなったそうです。詳しく調べると歴史や地政学も絡んできて面白いのですが、紙面の都合上割愛させていただきます。
このようにわれわれの使命は、語源が指し示すようにお客さまの味覚、嗅覚、聴覚などの五感を満足させ、それ以上の安心感や希望を与えることと日々心に念じております。
さて、日本は先の選挙で少数与党の政治体制になり、アメリカはトランプが大統領になり、相変わらず中欧と中東では戦火が絶えません。近隣諸国の動向も目が離せません。為替の影響もあって訪日外国人が遂に3千万人を超え、経済効果orオーバーツーリズム&人手不足?という複雑な方程式が難問として目前にあります。
今一度視野を世界に向けると同時に足元を見つめ直し、当協会の活動を通じて本来の「レストラン」の果たす役割を日本にそして世界に発信する2025年にしたいと考える次第でございます。
国際観光日本レストラン協会会長 鍔一郎氏