沖縄県から世界標準を創造
ホテル・旅館専門の総合エンジニアリング会社、タップ(東京都江東区)はホテルDX実証実験ホテル「タップホスピタリティラボ沖縄(THL)」を6月30日に開設する。
那覇空港から車で約50分(32キロメートル)の「沖縄IT津梁パーク(うるま市)」に新築。敷地面積約8375平方メートル、建物規模は約5435平方メートルとなっている。地上7階建で、2フロア・全38室を実験客室として使用する。一般宿泊客への客室提供は行わない。別フロアには、タップ沖縄事業所、カスタマーサポートセンター(24時間・365日対応)、ホスピタリティサービス工学研究所(企業間共同研究施設)などが拠点を構える。
同社の林悦男会長兼社長は「沖縄県から世界標準を創造する。宿泊施設や特定観光地域において革新的な、サービス提供者側の生産性向上と利用者の『安全・安心・清潔・エコ・コンビニエンス』を目指す」と強調する。
THLでは、日立製作所、パナソニック、三菱電機、ソフトバンクなどとアライアンスを組み、ロボティックス、認証システム、多言語化、キャッシュレス、高齢者・障がい者の移動の円滑化、混雑状況の可視化、自動搬送装置、ドローン、自動運転車、ウェルネス分野などの実証実験に取り組む。
それだけではない。琉球大学、沖縄高等専門学校と連携し、高度観光人材の育成拠点とする。再就職教育、新人教育、大学生・専門学校生のスキルアップ教育、沖縄県内児童の見学誘致、観光・宿泊関係者や教育機関等の研修等も行う。
地域防災拠点(指定避難場所)としての機能も担う。災害時の緊急避難場所、ドローンの活用による防災貢献も行っていく計画だ。
1Fのコワーキングラウンジ