固定費無料、手数料は安価
宿泊予約エンジン「tripla Book」やAIチャットボット「tripla Bot」などを提供するtripla(トリプラ)は、この5月から宿泊業界向けの現地決済サービス「tripla Pay」の提供を開始した。
このサービスは初期費用と月額固定費用が無料。通常3・5%程度かかるとされている決済手数料をより安価で提供するもので、「宿泊業界の利益向上と顧客サービス向上に貢献する」と同社。
1泊5万円、20室の旅館で50%の稼働を想定した場合、決済手数料3・5%と比べると、1カ月あたり約20万円程度の費用削減が可能という。
宿泊施設側は、tripla Payに接続し、支払い情報と金額を入力。支払い情報を保存するとQRコードが自動作成され、そのQRコードを宿泊客に提示する仕組み。支払い情報はtripla管理画面から一覧管理できる。
宿泊者はQRコードをスマートフォンなどで読み取り、クレジットカード情報を入力することで支払いが完了。宿泊先のスタッフにクレジットカードを提示する必要もなく、非接触で決済ができるほか、宿泊中の決済も可能となり、チェックアウト時の手続き時間の短縮にもつながる。
電話対応などを余儀なくされていたキャンセル料の請求も、SMSやメール送信で簡単に請求できる特徴もある。
宿泊施設の予約の現状はOTA経由が多く、公式サイトからは15%程度とされる。OTA経由の予約の場合、宿泊施設が得られる顧客情報は氏名や電話番号などに限られ、リピート利用につながる顧客情報を獲得しにくい。同社では「tripla Payを利用することで、宿泊施設とお客さまの接点を増やし、自社予約比率向上につなげることが可能」とアピールしている。
tripla Payイメージ