業務改善、利便性向上に
鹿児島県指宿温泉の「指宿白水館」は新日本コンピュータサービスのトータルシステム「フューチャーV」と各種オプションシステムを導入。業務の改善、顧客の利便性向上に成果を上げている。
トータルシステムはフロント会計、顧客管理、予約管理の各機能を装備。同館の金丸芳久常務は「新日本コンピュータサービスは旅館・ホテルの導入事例が多く、業界特有の事情をよく分かっている。われわれの話をよく理解し、心強いと思ったことが導入の決め手となった」と約3年前の導入当初を振り返るとともに、「システムを当館の事情に合わせてカスタマイズしてもらい、業務の効率が格段に上がっている」と現在の状況を語る。
今年に入り自動精算機とオーダリングシステムの各オプションシステムを導入した。自動精算機は人手不足と感染症対策にと、まず2台を導入。「フロントでの対応が必要な『全国旅行支援』が終わる7月以降の本格運用を考えている。運用実績とお客さまの声、現場の社員の声を聞いて3台目以降の導入も検討したい」(金丸常務)。
オーダリングシステムは、QRコードを読み込むことで顧客自身のスマートフォンが各食事会場で飲料のオーダー端末になるシステム。冊子によるメニュー表は多くの人が触れるため感染症が心配されるが、自身の端末ならばその心配は不要。係が注文を取りに行く必要もなくなる。こちらは5~6月中の本格稼働を予定している。
指宿名物の「砂むし温泉」や江戸時代の入浴文化を体感できる「元禄風呂」など充実した館内施設を持つ同館。「お客さまの利便性が高まり、業務も改善する」(同)と、館内のIT化、DX化に今後も力を入れる。
新日本コンピュータサービスのシステムを導入する指宿白水館