PMSとデジタルソリューション連携 109言語で館内案内や観光情報
宿泊客や宿泊施設の利便性につながる自動チェックインやオンライン精算などのデジタルソリューションを導入する宿泊施設が増えている。しかし、宿泊施設にとっては、PMSとそうしたデジタルソリューションをデータ連携するために大きなコストがかかるのがこれまで課題としてあった。
そこでJTBは、PMSとデジタルソリューションを連携させるシステム「JTBデータコネクトHUB」を開発した。PMS連携の障壁であるコスト負担の低減や導入スピードの向上を実現。宿泊施設のデジタル変革(DX)を後押しして生産性向上を支援するとともに、宿泊客の利便性向上にもつながる宿泊業界初のサービスだ。
同社は、「JTBデータコネクトHUBを通じて宿泊施設がデジタルソリューションを導入しやすい環境を支援したい」と語る。
また、JTBは、言葉の壁の解消を目指し多言語ソリューションを開発するKotoznaと協働し、新たなコミュニケーションツール「Kotozna In―room」も提供している。
Kotozna In―roomは、宿泊客が自身のスマートフォンで客室に設置されたQRコードを読み込むことで、自国の言語(109言語)で館内案内や周辺観光情報などを閲覧可能。自動翻訳チャット機能で宿泊施設のスタッフとリアルタイムにコミュニケーションも図れる。
宿泊施設では、ルームサービスや貸出品などのリクエストにもスムーズに対応できる。また、ゲストサービス、施設内で利用できるクーポンなど40テーマ、140項目以上のメニューから、施設のニーズに合わせた表示項目のカスタマイズも可能だ。
人手不足やインバウンド対応をデジタルで支援し、「多言語対応」と併せて、「業務の効率化」「宿泊客のES向上」「売り上げの拡大」「紙媒体の削減」を実現させる。
さらにKotozna In―roomの機能強化として、ダッシュボード機能、混雑状況可視化機能、アンケート機能、整理券機能などを次々と追加。PMSと連携させることで、宿泊客が客室でチェックアウト時にフロントで並ぶことなく精算業務が完結する「オンライン精算機能」も新たにリリースした。
JTBは、宿泊施設と培ってきたネットワークの強みとKotozna社の持つテクノロジーを掛け合わせたデジタルサービスとの共創により、宿泊施設の生産性向上、満足度向上に貢献していく。
2月のホテレスにブース出展し、KotoznaなどをPR