次世代モビリティー(移動手段)として注目が集まる電動キックボード。旅行者の行動範囲を広げ、地域の魅力を知ってもらういいきっかけになるとして、導入する観光地も増えている。一方で、運転手のマナーにも課題があり、安全面への不安も根強い。
現行の電動キックボードは原付きバイクと同じ扱いを受けるため、ヘルメットを着用して車道を走る必要がある。しかし、2年以内に施行予定の改正道路交通法により、速度20キロ以下の場合、16歳以上なら免許がなくても運転が可能となり、ヘルメットの着用も任意となる。
規制緩和が進めば手軽な乗り物となり、便利さや物珍しさから利用者も増えることが予想される。収益源になるかはともかく、観光地のセールスポイントの一つにはなりそうだ。
北海道上川町の層雲峡観光案内所は2台の電動キックボードを導入。坂道が多い層雲峡温泉にあって、旅行者の負担軽減や周辺観光に効果を発揮している。
街中で電動キックボードを見る機会も増えつつあるが、歩行者との衝突事故や自動車との接触事故も起こっている。昨年9~12月の検挙・指導・警告は全国で300件を超えたという。
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