【観国之光 437】ラーケーション 定着するか新休暇制度 観光経済新聞 論説委員 内井高弘


ラーケーションを導入した愛知県(県庁)。県民の反応もさまざまだ

 最近、「ラーケーション」という言葉をよく聞く。ラーニング(学習)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語だ。新たな休暇制度といえ、導入する自治体も増えているようだ。

 愛知県は9月から、児童・生徒が保護者の休暇に合わせて年3日、平日に学校を休めるラーケーションを公立小中高校と特別支援学校で順次開始した。子供と家族が一緒に過ごす時間を増やす一方、観光需要を分散させる狙いもある。保護者との校外学習が目的と位置づけており、この休みは欠席扱いにならない。

 ただ、名古屋市は県とは一線を画し、現時点で実施しない。取得できる生徒とできない生徒が出て公平性に欠けることや、補習を家任せにしていいのかという懸念もあるようだ。

 同県は「休み方改革」に熱心で、有給休暇の取得促進や旅行需要の平準化にも取り組んでいる。7月には「あいちスキ旅キャンペーン」と銘打ち、観光事業者と連携して、平日や閑散期に訪れた旅行者を対象に宿泊費の割引などの特典を付与。大村秀章知事自らテレビCMなどに登場、キャンペーンをPRした。

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