熊本県を中心に大きな被害が出た熊本地震は、4月14日で発生から8年となった。もうそんなにたつのか、というのが率直な感想だ。
2016年4月14日午後9時26分の「前震」、16日午前1時25分の「本震」で、それぞれ震度7を観測。同じ地域で立て続けに震度7を観測するのは初めてのこと。県民の恐怖はどれほどのものだったのか。想像するだけで恐ろしくなる。
この地震により、熊本、大分両県で計276人が犠牲となり、熊本県のまとめでは、約20万棟の住宅が被害を受け、このうち、約4万3千棟が全壊、または半壊した。
熊本の観光のシンボル、熊本城は柱が折れたり、外壁が剥がれたりする損傷が40カ所以上も確認され、建物全体が傾いた。幸い倒壊は免れたが、復元までには相当の時間を要する。
一方で、今しか見られない姿を目に焼き付けてもらおうと、復旧の様子を観光資源として公開している。訪れる人も増えており、23年度は前年度比35万人増の135万人ほどが訪れ、地震前の8割まで回復しているという。
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